ブラック病院への転職から厚生労働省は看護師を守ってくれるのか

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ブラック病院への転職から厚生労働省は看護師を守ってくれるのか

転職してみたらとんでもない過重労働を強いられるブラック病院で、慌てて再転職先を探したという経験を持つ看護師は少なくないでしょう。今回、厚生労働省は取り決めた法的措置で医療施設も違法な労働環境が認められれば公表対象になりそうです。転職を考える看護師にとって、どう影響するのか、ブラック病院についてヒアリングを行いました。

「ブラック企業」という言葉はすっかり定着した感がありますが、「ブラック病院」はどうでしょうか?
人々の健康を守る使命を帯びていながら、そこで働く看護師の健康はないがしろにする、そんなブラック病院は確かにあるようです。そんなブラック病院に転職なんかしたら大変。夜勤明けの残業も平然と押し付けられてしまいます。もちろん自由に休日も取れません。できれば転職前にブラック病院がわかれば悲劇を招く必要も無くなるので、日本看護師協会などに動いて欲しいところなのですが。

●早い段階で「ブラック病院」の名前を公表へ
厚生労働省は5月中旬から、「ブラック企業」の名前を公表する措置をとり始めています。従来なら違法性が認められて書類送検されるまで公表しなかったものを、その前段階の是正指導に入った時点から公表するように方針が変わりました。公表の対象となる基準は以下の通りです。

(1)「社会的に影響力の大きい企業」であること
→「複数の都道府県に事業場を有している企業」であって「中小企業に該当しないもの」(資本金5000万円超で、かつ常時雇用人数(非常勤なども含む)が101人以上であること)

(2)「違法な長時間労働」が「相当数の労働者」に認められ、このような実態が「一定期間内に複数の事業場で繰り返されている」こと
→労働時間、休日、割増賃金に係る労働基準法違反が認められ、かつ、1か月当たりの時間外・休日労働時間が100時間を超えていること
→1か所の事業場において、10人以上の労働者または当該事業場の1/4以上の労働者において、「違法な長時間労働」が認められること
→おおむね1年程度の期間に3か所以上の事業場で「違法な長時間労働」が認められること

●「ブラック病院」も対象になる?
看護師の視点からすると問題は上記の措置の対象に医療施設が含まれるかどうかですが、厚生労働省の見解では「(違法の実態があれば)多くの施設が対象となりうる」とのことです。ただし、基準が厳格に適用されるのであれば、多くの医療機関では上記の条件が満たされず、実際に公表される医療施設は限られてくるかもしれません。ん~、ちょっと及び腰のようですね。

しかし、中小規模の医療施設でも、組織ぐるみで違法な労働環境があれば、労働基準監督署など外部の窓口に相談する目安として参考になる指針ができた事にもなります。
ブラック病院への制裁を含めた今回の方針導入をきっかけに、医療業界でも常態化している過重労働が改善されていくことが期待されます。
ブラック病院については、「看護師はまず自身の健康を守ることが患者さんの健康を守ることにつながる」という意識をもって、考えていきたい問題ですね。