救急に転職する看護師が直面する救急車の不条理

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救急に転職する看護師が直面する救急車の不条理

救急医療において救急車の存在は非常に大きなものですが、救急車は無料であるがために必要ではない軽傷者の利用が多く、救急車の有料化は社会問題にもなっています。転職経験のある看護師のアンケートでは救急車の優良化への賛成派が6割弱!救急車についてはいろいろと鬱積した思いもあるようです。

今年の5月、財務相の諮問機関である財政制度等審議会で、歳出削減に向けた行政サービス効率化の一環として、「軽症患者が救急車を利用した場合の有料化」が提案され、医療関係者の間でもちょっとした議論が巻き起こりました。

提案の背景には、国の消防費が2兆円に達するなか、ここ10年で救急車の出動件数は2割増えているものの(2013年は591万件)、そのうちの半数は軽症患者だったという実態があるようです。

●外国では「軽症患者の救急車利用は有料」が珍しくない
救急車をタクシー代わりに「コンビニ受診」するような人の存在は、かねて問題視されてきました。全体から見れば、そのような人はごく一部だとしても、わが国の救急システムに深刻な影響を与えています。

一方、有料化することで、救急車を真に必要とする患者さんの利用まで抑制されてしまっては問題です。本当に軽症なのか、軽症に思えて実は命の危険がある状態なのか、看護師でもない素人判断では難しいところもあります。

ただ、諸外国では救急車利用が有料なのは当たり前とされており、例えばフランスでは「重症者以外の搬送は30分で3万円超の有料制」ながら、国民の間で「無料化すべき」との議論が大きくなってはいないようです。

●転職経験のある看護師はどう受け止めた?
この救急車問題に関して転職エージェントが看護師にアンケート調査を実施しました。転職を考える看護師から短期間のうちに多く意見が出され(回答数=93)、賛成59.1%、反対10.7%、「どちらともいえない」30.1%という結果でした。いくつかの声を抜粋してご紹介します。

【賛成のコメント(転職経験あり)】
「近くで店舗工事が始まりイライラして心臓発作を起こしそうだという主訴で、スーツ姿で入院用の荷物一式を持ち、救急車から歩いて降りてきた人がいる。また、生活保護費を貰ったら食べ歩きやパチンコで使い果たし、お金がなくなれば救急車で入院してきて次の支給日まで帰らない60歳過ぎの女性とか、とにかくひどすぎる」
「とりあえず救急車を有料化しておいて、医師の診断書を持って申請をすれば無料または一部免除する、という制度にするのはどうだろうかと思います。診断後に申請するという煩わしさから、無駄に救急車を呼ぶ世間の意識が変わってくるのでは?」
「以前救急で看護師として働いていました。救急搬送される患者の約半数は入院の必要性がない方です。中には、熱が出たから、やっている病院が分からない、救急車なら早く診てもらえるなんて理由もあります。救急車の適正利用をみんな考えるべきです」

【反対のコメント(転職検討中)】
「高齢者は年金の支給が少ない人もいるから、必要時に救急車を呼ばない人が急変してしまうかも」
「生活保護受給者の救急車利用が多く見られる。有料化したところで彼らは結局無料で利用できると思うので意味がない」

【「どちらともいえない」のコメント(転職検討中)】
「救急外来の時電話問い合わせで、混んでいるので待つことを伝えると、じゃあ救急車で行けば一番で診てもらえますね、と言われた。いやいやそうじゃないでしょ、とがっかりしました」
「外泊中の患者様が帰院する際に、渋滞の中の移動は嫌だとの理由で救急車で戻ってこられたことがありました。病棟スタッフ一同あぜん・・・でした」

長文のコメントも多く、この救急車問題に絡んで現場の看護師にも鬱積した思いのあることがうかがえました。転職先としてどう考えますか?