概説

比較について大切なことは、何について比較するかという指標である。ウエブ上では価格コムのように値段の比較が主になっているランキングが多いが、看護師の転職のように、金銭的な面だけでは比較できないランキングも多数存在する。
また、比較において重要なのは情報の新しさである。競争社会の中で様々な商品やサービスの変動は激しく、一週間前の情報ですらすでに役に立たない分野も多い。このため比較やランキングには速報性が求められる。
ウエブでは現物はなくても掲載したまま放置できるせいで、さんざん考えた挙句にその物件はすでに存在しないと言う徒労も多い。比較情報の提供者は可能な限り短期間で更新すべきであり、また閲覧者も比較の新しさに注意するようにして古い掲載は見ないといった自己防衛が必要である。

比較する場合、自分にとって何が大切なのかを明確にし、優先順位をつけることが一番大事である。比較やランキングの多くは広告で成り立っているために、広告主が有利になる面を指標としたランキングや、エビデンスが確認できない独自の指標で比較したランキングなどの乱立が目立っているので注意が必要である。

本来、比較やランキングは数字で行うので、明確に区別がつくのだが、感情に訴える商品は定量化が困難であり、比較自体があいまいになってしまう。このあいまいさを利用して、根拠の無い比較を行ったランキングを掲載し、広告主から広告費を受け取っている運営業者が多いのだが、見分けるのは困難である。

また、顧客満足度などの指標を掲載している転職エージェンシーもあるが、その数値を計測した団体が公正な第三者ではなく、自社のアンケート結果である掲載が多い。こういったいい加減な転職エージェンシーは、何年も同じ数字を掲載しっぱしにしている傾向が強いので、昨年度の数字とどうかわっているのかなどを確認し、数字の信憑性を確かめるべきである。

優良な比較やランキングサイトは、いくつかピックアップし、選んだ理由とともに提示し、その中から閲覧者が自由に選べる形式となっている掲載形式が多い。さらに丁寧なサイトでは登録での入力上の注意まで掲載しているので、できる限りそういった正統派の比較サイトを選ぶように気をつけるべきである。また最近では、ページにTwitterやFacebookのボタンがついているケースが多く、当然ながら、良いページはたくさんツイートされているし、Facebookボタンにたくさんの「いいね!」がついているので、ツイート数や「いいね!」の数は、比較やランキングサイトに対する公正な判断指標として見ると良いだろう。

 

<参考>日本看護協会
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比較

概説

ランキングは比較の一部に過ぎない

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