転職
転職には、job‐hoppingと呼ばれるキャリアアップ志向の転職と、job‐changingと呼ばれる収入や子育てなど家庭的事由による転職に大別される。キャリアアップ志向の転職では、最新の医療設備を整える大学病院などが好まれるが、家庭的事由の転職ではクリニックや個人病院などが好まれる場合が多い。
1.日本での転職
1970年代に入るまで、日本では転職はあまり一般的ではなく、一度勤めたら生涯勤め上げる終身雇用制が大部分であった。当時も転職はあったのだが、これは先方から乞われて職場に入ったり、もともとの雇用主からの推薦で別の職場へ異動することであり、ヘッドハンティングの色合いが濃かった。労働者が主体的に探すのではなく、雇用主の意思によって従業員を別の転職先に受け渡す形式だったのである。
しかしながら、バブル期に入るとアメリカ式の転職文化が日本に広まり、従業員が自発的に転職先を決める風潮が台頭し、その動きに合わせて、リクルートをはじめとした情報誌により転職情報が手軽に手に入る環境を整ったので、一気に一般化するようになった。現在では、転職雑誌は姿を消し、サイトが転職情報の発信源として取って代わっている。
2.転職と履歴書
一般に転職に履歴書はつきものである。履歴書は自分の性能表的な意味合いが濃いが、その人の性格も見るとされている。具体的には、文字の丁寧さや記述の簡潔さなどであり、手書きが望ましいのだが、現在ではパソコンで作成し、プリンターの打ち出しを持参する人が増えている。また、ひどいケースになると、ネットに掲載されている例文的な履歴書を部分的に修正して提出される場合もある。コンサルタントが間に入るケースでは、あらかじめシステムに打ち込まれたで経歴データがメールで送られる場合もある。
3.転職における面接
面接における最重要ポイントは、社会人としてのマナーができているかどうかという点である。どれほど立派な経験を積んでいても、患者と接する看護師の場合、言葉づかいや服装で社会人としてのマナーができていなければ大きな減点ポイントとなる。転職先によって面接の形態はさまざまであり、私服で来るよう指定される場合もある。面接は、その人を直に評価する手段であるので、私服を指定された場合、スーツは避けるとしても、できる限り礼節と清潔さを払った服装とした方がよい。また面接においては、そのひとが仕事を任せるのに十分な資質があるかどうかを見定める場であると意識しなければならない。
具体的には、
- 質問に対して的確な答えをする
- 結論を先に言う
- YESとNOをはっきりさせる
- 答えを簡潔にまとめる
である。これらは実業務において、
- 指示をちゃんと理解できるか
- 結果を正確に伝えられるか
という基本的な部分を示すからである。特に結論を先に言い、後から簡潔にその説明を述べる部分が重要であり、説明の部分が無駄に長かったり、世間話にならないように注意が必要である。転職は仕事であり遊びではないのと同様に、面接は和気あいあいとした世間話の場ではない。
まとめ
転職はバブル期に一般化し、最初は情報誌の形で興隆したが、ネットの発展と共に雑誌は姿を消し、サイトに取って代わられた。また、転職で必須である履歴書もITの発展に伴いプリンターでの打ち出しやメールが利用されるようになり、ネットに掲載されている例文を使う文化になりつつある。また、面接においては、社会人としてのマナーが最重要ポイントであり、言葉づかいや服装には十分な注意を払わなくてはならない。
<参考>日本看護協会
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