少人数職場への転職は休みの自由が利かない
病院の場合、休みを勝手に取ることを許してしまうと、医師がいない、看護師がいないなど、あってはならない事態になってしまうため、ローテーションが組まれ、予定外に休みの人が出た場合は、他の人が補てんに出る仕組みになっていますが、少人数の職場ではこの補てんが利かないという物理的な問題があります。ここでは少人数職場への転職がいかに時間的な自由を奪われる結果になるかを具体的な例をあげて解説します。
大きな病院と小さな病院では職員の絶対数が違う
簡単に想像できることですが、大きな病院ほど人は多く、小さな病院ほど職員の数は少なくなってしまいます。大きな病院へ転職した場合、ローテーションがあるのは同じことですが、子供の行事や身内の不幸などイレギュラーな休みが発生しても、代わりに出てくれる候補は多いので、大きなめいわくとなることはありません。特に転職の直後はなにかと気を使いますから、周囲への負担は気が引けるものです。一方、少数職場に転職した場合はそうはいきません。極端な例をあげれば2人しかいない場合、そのひとに出てもらうしかなく、転職したての立場では非常に言いだしづらい環境になってしまいます。それこそ、転職後は子供の入学式にすら出れなくなってしまいます。ローテーションに穴をあけるわけにはいかないので、転職で後から入った弱い立場だと、先輩の休みを押し付けられることも多く、その結果として自由が奪われてしまいます。よく、アットホームな雰囲気という宣伝文句でひとを募集している病院がありますが、大きな病院では無理なくシステマティックに職員の休暇をカバーしているところを、少人数の職場では人間の感情、良く言えば思いやりであり、悪く言えば遠慮、でカバーしていることに他なりません。100人いれば.、ひとりくらい急な抜けがあっても大きな問題はありませんが、2~3人しかいなければ、ひとりの負担は非常に大きなものとなるため、負担を掛けることができないばかりか、転職して一番下の立場になってしまうと古参のわがままな負担を追わざるを得ません。これは小学生でもわかる簡単な数字の話です。
転職では、できるだけ少人数の職場は避けた方がいい
ここで少人数と漠然と言ってしまうと、何人からが安全かわからないと思いますが、これは規模によります。もっと正確に言うと、作業グループ単位です。たとえば大きな総合病院であっても、科別の看護師がひとつの作業グループです。小さな診療所やックリニックであれば、全体でひとつの作業グループになります。この作業グループの人数が3人以下の場合、少人数というカテゴリーに入り、自由が奪われてしまいます。もっとわかりやすく言うとローテーションが組まれている単位です。反対に7人を超えると組織が柔軟に対応が取れる為、休みの自由度は格段に上がります。転職するときは、少人数職場か否かを事前に調べ、できれば少人数職場への転職は避けた方が良いでしょう。
<参考>日本看護協会
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